チクシキヌラン

ラン科 キヌラン属

日当たりのいい草地などに生える1年草または多年草で、高さは2〜7センチ。葉は線状披針形で上向きに付く。
花は総状花序になり、3〜10個付く。花弁は白色で長さ6ミリほど。唇弁は黄色で卵状長楕円形、先は舌状。花期は2〜3月。九州(南部)〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

キヌランに似ていますが、唇弁の先が2裂せずに舌状になる点で異なります。今回初めて本種を観察しましたが、確かに唇弁の先は舌状で2つに分かれていませんでした。
では、8年前に撮影したキヌランの唇弁はどうだっただろうか。画像を拡大してチェックしてみますが、2つに分かれているような、いないような・・・明確な画像はありませんでした。
両者はいずれも道端の低い草地や芝地に生え、分布も重なりがあるようです。また、「沖縄では一部または全部が本種の可能性があるとされている。」との報告もあります(「野の花賛歌」参照)。
8年前に撮影したキヌランはキヌランでよかったのだろうか? 新しい花の観察が、新しい疑念を生む。よくあることです。宿題がまた一つ増えました。

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2015.3.6 沖縄県
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