タケニグサ

ケシ科 タケニグサ属

山野に普通に見られる大型の多年草で、高さは2メートルほどになる。葉は長柄があり互生し、卵形又は掌状で、粉白色を帯びる。
花は茎頂の円錐花序に白色の花を多数付ける。花弁はなく、萼片2個は開花と同時に落下する。花期は6〜8月。本州、四国、九州に分布する。

〜徒然想〜

花はきれいでもなく、姿もただ大きくて美しいとは言えず、名前からして触ることさえ敬遠されてしまう気の毒な植物です。
撮影する気もなく、時ばかり過ぎていましたが、ある時、遠景を背景に立ち上がっている姿をみせられて、撮影意欲が湧きました。何かを主張しているように思えたからです。

何か良いところがないか調べました。ニグサの名から、薬のにおいがして調べましたら、ありました。皮膚病、たむし、みずむしなどに効能がある植物でした。
しかし、外用であっても皮膚の炎症を起こす場合があり、内服では酩酊、昏睡、呼吸麻痺心臓麻痺などの中毒症状を起こし毒草として扱われます。ご注意を!

−同じ科の植物−
2010.7.31 山梨県
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