シマウチワドコロ

ヤマノイモ科 ヤマノイモ属

キクバドコロの変種で、伊豆七島の固有種。つる性の多年草で、地下に肥大した根茎がある。葉は互生し、卵形で掌状に切れ込み、表面は照りがある。
雌雄異株で、腋から花序を出し、淡黄緑色の花を咲かせる。雄花序は分枝するが、雌花序は分枝せずに垂れ下がる。花期は6〜7月。

〜徒然想〜

シマウチワドコロとキクバドコロは、葉に少し照りがあることぐらいで外見上両者を区別することは困難で、染色体数と胚嚢形成の形式に違いがあることが明らかにされています。

山を散策すると、足下に、道脇にと、随所でみられました。
特段目立つ花とはいえませんでしたが、伊豆七島の固有種と知り、足に絡み付くのを丁寧にほぐしながら進みます。

−同じ科の植物−
2012.7.1 東京都伊豆七島
2012.7.1 東京都伊豆七島 2012.7.1 東京都伊豆七島
   2012.7.1 東京都伊豆七島  
撮影時、現地で上記の画像をシマウチワドコロと教えてもらいました。
しかし、ネットで本種を検索すると、上記のように掌状に切れ込みがあるものと、左のように切れ込みがないものが、それぞれシマウチワドコロとして紹介されています。

どちらがシマウチワドコロとして正しいのか、教えていただければありがたいです。

撮影は、両者とも同地で同日の撮影です。
手持ちの図鑑では、画像が掲載されているものがありません。
2012.7.1 東京都伊豆七島