シマシャジン
シロバナシマシャジン

キキョウ科 ツリガネニンジン属 
  APG分類ではサイショウシャジンと同一種の扱い

海岸近くの草地、斜面、岩場などに生える多年草で、高さは20〜50センチ。茎の基部はしばしば倒伏する。葉は互生し、卵形〜広卵形でやや厚く、縁には鋸歯がある。
花は茎頂に総状に少数花を付ける。花冠は紫色で鐘形。花柱は花冠から突き出ない。花期は8〜11月。長崎県島嶼部に分布する。

〜徒然想〜

とても貴重な植物です。元々限られ場所でしか見られなかったのですが、環境の変遷で草原が消え、この青い花も消えつつあります。
実際、教えていただいた場所は木々が生茂り、消えていました。わずかに崖上の足場の悪い場所に残るのみでした。

そして、別の場所では・・・。かつては草原だったのでしょう。今では木々が迫り、草原の面影は消えています。その中のわずかな隙間にこの花が群生していました。
いずれこの産地も、このままでは消えていくでしょう。許可を得て木々を刈るなど、日当たりを残して欲しいと願うばかりです。

そんな稀少な花なのに、白花をみつけることができました。奇跡と言ってもいいでしょう。
ただ足場が悪く、撮れるアングルは限りがありました。

サイショウシャジンと同一種とする分類もあるようですが、素人的には超貴重種としてのシマシャジンとする方がロマンがあります。

−同じ科の植物−
2017.10.28 長崎県
2017.10.28 長崎県 2017.10.28 長崎県
2017.10.28 長崎県(画像にポインターをおいてください)    茎葉は線形
2017.10.28 長崎県(画像にポインターをおいてください) 
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