山陰型タチツボスミレ(仮称) |
スミレ科 タチツボスミレ類 |
やや乾いた道端や山地の林縁などに生える小型の多年草で、高さは5〜10センチ。葉は三角形で基部は切形〜浅い心形、鋸歯は粗く尖るという特徴がある。 花は淡紅紫色で、直径1.5センチほど。花期は3月〜5月。本州東北〜九州北部日本海側、四国瀬戸内海側に分布する。 〜徒然想〜 葉が小さく、基部が切形の小さなタチツボスミレは関東でも見られ、コタチツボスミレではないかと疑ったことが度々あります。しかし、分布に関東は含まれていないことから、疑いを無理に振り払う連続です。 近畿地方に花観察に訪れ、コタチツボスミレと説明される個体を見せて頂きました。葉が小さめで、基部は確かに切形です。説明に納得するものがありました。 でも、でも、・・・関東でも似たような葉は見てきたような気がします。 従前よりコタチツボスミレとしていた葉の基部が切形のものを山陰型タチツボスミレとする流れがあります。 シーボルトがコタチツボスミレとして持ち帰った採集品の中に葉の基部が切形のものは無かったことに起因し、いがりまさし氏の著「日本のスミレ」で紹介されている名であり、まだ学名が付けられていない段階です。 これからの議論を待ちたいところですが、本HPでは山陰型タチツボスミレの名を使わせて頂きました。 −同じ科の植物− |
|
2011.4.16 京都府 |
2011.4.16 京都府 | 2011.4.16 京都府 |
2011.4.16 京都府 |