レンリソウ

マメ科 レンリソウ属

湿った草地などに生える多年草で、高さは30〜80センチ。茎は三角形で、両側に幅1〜2ミリの翼がある。葉は偶数羽状複葉で、小葉は2〜6個、狭楕円形で両端が尖る。巻きひげは分枝しない。
花は葉腋から花柄を伸ばし、4〜8個の花を総状に付ける。花は紅紫色〜紫色で長さは2センチほど。豆果は広線形で、長さ3〜4.5センチ。花期は5〜7月。本州、九州に分布する。

〜徒然想〜

以前に箱根湿性花園でみたエゾノレンリソウの花は赤みが強かったとの印象から、千葉の草地でも同じ色を追って探し回りました。
草地では、ヤセウツボが繁殖し、あまりの数に多少げんなりとしてしまいます。一方で、タツナミソウが群生する地域があり、タツナミソウは山地に咲くものと思っていた私には、新鮮な発見をもたらしてくれました。

さて、レンリソウですが、広い草地でみつかったのは2株だけでした。しかも、赤みが強い花と思っていたことから、撮影したものがレンリソウと気付かず、帰宅してから分かったというお粗末さです。花の色は紫色が強い赤でした。
エゾノレンリソウは巻きひげの先が分枝するが、本種は分枝しないことも分かりました。

−同じ科の植物−
2010.5.22 千葉県

身近な多摩川でレンリソウを見ることができました。GWの混雑を嫌い、近くの多摩川をぶらりと散策していた時にみつけたものです。
縄で囲ってあったので保護されていることは分かるのですが、元々ここにあったものなのか、移植されたのかは定かではありません。しかし、貴重な本種が身近にあること、それを守っている方々がいるということは、うれしいものがありました。

多摩川のレンリソウの画像は、Photo Galleryに収載しました。

 2010.5.22 千葉県(画像にポインターをおいてください)    2010.5.22 千葉県(画像にポインターをおいてください)
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