ナゴラン

ラン科 ナゴラン属

温暖帯の常緑広葉樹や岩上などに着生する多年草。葉は2〜6葉を2列に接して付け、長楕円形で革質、長さ4〜20センチ。
10センチほどの花茎を垂らし、総状花序に5〜8個の花を付ける。花は淡緑色で、側蕚片の内面に数本の紫褐色の横縞が、唇弁の上面に紅紫色の斑点が入り、芳香がある。花期は4〜7月。本州静岡県以西、四国、九州、沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

手持ちの情報によれば環境庁版絶滅危惧IA類にランクされ、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いものとされている植物です。
分布地を上記としましたが、既にその地では見られなくなっているかもしれません。美しいランが採取され消えていくのは悲しいことです。
一方で、かの地で消えてしまったとされていても、実はごく一部の人によって知られ自生している植物があることがあります。稀に耳に入ってくる情報です。そのような情報は、さらに問い詰めることはしません。ごく一部の人にとどめ、咲き残っていくことが大事です。

本画像は民家の庭木に着生したものですが、かなりの古株です。フウランと並んで花を咲かせていましたが、自生種といってもいいのではないでしょうか。

−同じ科の植物−
2012.7.1 東京都伊豆七島
 2012.7.1 東京都伊豆七島    2012.7.1 東京都伊豆七島


その後2度ほど機会がありましたが 、花は見られませんでした。

 
 2016.7.5 鹿児島県   2015.5.31 鹿児島県 
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