モミジチャルメルソウ

ユキノシタ科 チャルメルソウ属

山地の渓流沿いなどに生える多年草で、高さは20〜40センチ。走出枝を出し横に這うように広がる。葉は長い葉柄があり、掌状で5〜7裂し、表面にはあらい毛が散生する。
花は花茎の上部に多数付け、紅紫色を帯びた黄緑色で直径5ミリほど、花弁は3〜5裂する。花期は4〜6月。京都府、滋賀県、福井県の極めて狭い範囲に分布する。

〜徒然想〜

モミジに似た葉をもつこの植物をみつけられたのは、幸運だったかもしれません。
当初の目的地までは、まだ10数キロほどあり、夕暮れとの勝負の花探しを覚悟していました。時間との勝負の中でも、沢を丹念に覗き込みながらが効を奏しました。
水が滴り落ちる山の斜面下に特徴のある葉が群生していました。
他の植物と同様にこの植物も開花が遅れ、ようやく花茎をのばし始めたものが多い中で、花が咲き始めたものをみつけたときは、うれしくなりました。
今まで見たチャルメルソウの仲間と比べると、花数が格段に多いのが印象的でした。花を付けているものでも花茎はまだ15センチほどで、これから更に花茎をのばし、花をびっしりと付けていくことでしょう。

花は通常紅紫色を帯びていますが、緑弁花と言われるものも多く見られることが分かりました。

−同じ科の植物−
2011.4.16  京都府
 2011.4.16  京都府    2011.4.16  京都府(画像にポインターをおいてください)
  緑弁花
 2014.5.4 滋賀県    2014.5.4 滋賀県
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