マヤラン

サガミランモドキ

       ラン科 シュンラン属
2010.7.17 東京都 2010.7.10 東京都


(マヤラン)
常緑広葉樹林下などに生える腐生の多年草で、高さは10〜30センチ。葉はなく、茎に鱗片葉が少しある。
花は茎の先に数個まばらに付き、白色で、紅紫色を帯びる。唇弁は長楕円形。花期は7〜8月。関東地方南部〜沖縄県に分布する。


〜徒然想〜

公園の管理人に生えている場所を尋ねると、最近は増えてきているといいながら、すぐ近くの観察地に案内してくれました。その花は痛んでいましたが、探し方を教えてもらい、お礼を言います。
それにしても、うれしい話を聞きました。ここのところ、盗掘や鹿害などで数を減らしている話ばかり聞いていましたので、なぜかここの地元の方に親しみを覚えました。

マヤランは、管理人が教えてくれたとおり、道端の縁でみつけることができました。撮影している目の前を、何人もの散歩人が何も問うことなく通り過ぎていきます。

すぐ近くにはマヤランの白花品と思えるような花が開いていて、サガミランモドキであることを知りました。マヤランの白花品という説があり、また遺伝子分析によってマヤランとは別種であることが明らかになったとの情報があります。花の色が淡黄緑色であるほか、花が小さく、苞葉が小さく、子房が長い違いがあります。
気になるサガミランモドキの名ですが、サガミランの白花品がサガミランモドキとして名付けられ、その後サガミランがマヤランであることが分かりサガミランの名が消え、サガミランモドキの名だけが残りました。

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