クシロハナシノブ

ハナシノブ科 ハナシノブ属

湿地に生える多年草で、高さは30〜80センチ。カラフトハナシノブの湿原タイプで、小葉が細長く、花序に腺毛と細毛が密生し、萼裂片が筒部よりわずかに長いことが相違点とされている。花期は6月。北海道道東に分布する。

〜徒然想〜

カラフトハナシノブは礼文島に産し、花冠裂片の先は尖らず、萼は中裂するとされています。その湿原タイプが本種で、両者の相違点は前記のとおりです。
とはいえ、両者の違いは微妙で、別々に観察しても素人眼の私には識別することは難しいです。しかし、両者を見た者として、主観的な違いは述べることはできます。クシロハナシノブの方が、すらっとして繊細な雰囲気を持っていました。

失敗が一つありました。本種の観察地として霧多布湿原を予定していたのですが、その前の観察地で堪能してしまったため、すっかり寄るのを忘れてしまいました。気付いた時には、すでに戻るには遠い後方でした。
霧の中のクシロハナシノブを見たかった。その他の花も見られたかもしれないと思うと・・・・・・、悔やまれます。

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2015.7.1 北海道
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