クロバナロウゲ

バラ科 クロバナロウゲ属

低地〜山地の湿原や湿地等に生える多年草で、高さは30〜60センチ。茎は分枝し、茎、葉に絹毛がある。葉は奇数羽状複葉で、小葉は5〜7枚、長楕円形で、粗い鋸歯縁、裏面は白い。
花は茎の先に小数付き、暗紅褐色。花弁は小さく、蕚片がはるかに大きい。花後、花床はふくらむ。花期は7〜8月。北海道、本州中部、北部に分布する。

〜徒然想〜

いつも参考にしている”野の花賛花”をみて、黒花狼牙の漢字をみつけました。
花弁や萼片を牙に例えたもののようですが、確かに萼片の先は尖るものの牙を連想するほどのものでもない気がします。当時北海道にはオオカミが多く、名付けた方がオオカミを身近に感じていたからなのかもしれません。

この花には、道東の原生花園と岬の湿地で出逢っています。いずれも生茂った草に埋もれるように生えていたので、一層目立たない様子です。
気の毒な想いがします。

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2012.7.25 北海道(画像にポインターをおいてください)
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