キソエビネ |
ラン科 エビネ属 |
ブナ帯の林下などに生える多年草で、高さは20〜40センチ。葉は数枚付き、縦ジワが多い。 花はうつむき加減に数個付く。蕚片は淡紅紫色で、唇弁の先は橙色。花期は6〜7月。中部〜四国に分布する。 〜徒然想〜 だいぶ前のことです。林道のゲートが開くのを待っていた時に、前の車の方と話をしたことが思い出されます。花観察の案内をしていた方で、案内をした後花が消えてしまうようで、もう案内はしないとぼやいていました。 当時は何のことか、いまいちピンときませんでしたが、今はよく分かります。キソエビネはその美しさから盗掘の絶好のターゲットで、自生地が知られると、たちまち盗掘されてしまいます。 自生地は固く閉ざしておかなければなりません。 私が住む東京から近い神奈川県の山奥で、見事なキソエビネの報告があります。15年前にその花を撮影した花仲間につい最近お会いしましたが、今も残っているだろうかと気にしていました。 残っているとも思えない気持ちと、残っていてほしい気持ちがあり、その自生地はあえてお聞きしませんでした。 近い神奈川の山奥で、ひっそりと美しく咲くキソエビネを想像するだけでも、うれしいものがあります。 本画像は、遠い岐阜の地で撮影しました。 −同じ科の植物− |
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2017.7.12 岐阜県 |
2017.7.12 岐阜県 | 2017.7.12 岐阜県 |
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