カザグルマ
キンポウゲ科 センニンソウ属

やや湿り気の多い沢や林縁などに生える落葉つる植物で、つるが木などに絡みつき這い登る。茎は木質化する。葉は羽状複葉で、小葉は卵形、ときに3裂し全縁。
花は枝の根元から伸びた花茎の先に、上向きに1個付ける。花弁に見えるのは萼片で通常8枚、淡紫色又は白色で直径10〜15センチ。紫色の多くの雄しべがある。花期は5〜6月。本州、四国、九州北部に分布する。

〜徒然想〜

園芸種クレマチスの原種であり、準絶滅危惧(NT)に登録されています。この湿原でも立木で陽が遮られ、数を減らしているようです。
湿原の木道の上では、ボランティアの方がカザグルマを盛んに案内していますが、何せ20メートルほども先にあり、案内された方々は花の形も分からないでしょう。
木道は人の行き交いも多く三脚を立てられる状況になく、やむなく手持ちで撮影しました。
幸い、湿原から少し離れたところでアップを撮ることができましたが、やはりこの花は、少し距離をおいて木に絡みつきながら多くの花を付ける姿がいい。そんな出逢いを楽しみにすることにします。

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2011.5.24 愛知県
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