カワラニガナ

キク科 ニガナ属

河原の礫地や砂地などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。葉は根生し広線形で、長さ15センチほどになり、縁には時々まばらな歯牙がある。
花は上部の枝先につき、黄色で、直径1.5〜2センチ。総苞は緑色で、長さ1センチほど。花期は5〜8月。本州(中部地方以北)に分布する。

〜徒然想〜

残り花です。
叢生した細長い葉の中から茎を伸ばし、先端に径2センチほどの花を残しています。茎は弱々しく、倒れたり、横に折れ曲がったりです。
本種が準絶滅危惧(NT)に指定されているのを知ったのは帰宅後です。学名に多摩川にちなんだtamagawaensisという名があるように、かつてはどこの河原でもあったようですが、河川工事などでカワラニガナの好むような氾濫河川が少なくなったため数を減らしたようです。
川の氾濫による上流からの養分補給が必要な植物があるとは・・・、面白い植物の世界です。
多摩川にまだ残っているのか、いつの日か上流の方を探索してみたくなりました。

−同じ科の植物−
2012.9.14  長野県
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