ヒメノヤガラ

ラン科 ヒメノヤガラ属

  
2014.9.5 高知県  2014.9.5 高知県

常緑樹林下などに生える腐生ランで、高さは5〜15センチ。茎は直立し、やや肉質、赤みを帯びた褐色〜淡紅色で鱗片葉を互生する。
花は総状花序で5〜10花付き、赤みを帯びた褐色、花柄子房は花茎に沿って上方に伸び、花被片は直角に曲がる。苞は卵状長楕円形〜卵形。萼片は長卵形、側花弁は狭長楕円形で、長さ3〜4ミリ、筒状になり先がわずかに開く。唇弁は上に付き、先がT字に分かれ、長さ6ミリほど。
花期は7〜8月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

もうすっかり果実になっていますが、ようやく巡り会ったヒメノヤガラです。しかも、色が極端に赤い種類が混じっていました。ヒメノヤガラは果実期に赤くなるものが報告されていますが、更に赤いように思いました。
ヒメノヤガラは以前から見たくて、この年の7月に神奈川県に探しに行ってきましたが、みつかりませんでした。その後高知県での情報が得られ楽しみにしていましたが、2つの連続台風のお蔭で、訪問を断念せざるを得ませんでした。
そして、今回の出逢いです。果実であっても、待ちこがれた出逢いです。夢中で撮影しました。来年こそは花が見られることを願つつ・・・・・・

この項を見て、花仲間が気遣ってくれたのでしょう。神奈川県の観察地に誘ってくれました。ありがたいことです。
しかし、群生していたとする場所には、見当たりませんでした。この年は雨が少なかったためでしょう。仕方がないとあきらめた頃、5センチほどの小さな個体が幾つかみつかりました。
花仲間も一緒に喜んでくれて、感謝です。


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 2023.7.19 神奈川県    2023.7.19 神奈川県
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