ウエマツソウ

ホンゴウソウ科 ウエマツソウ属


暗い林内の落葉や朽木の間などに生える腐生植物で、高さは6〜10センチ。全体に紫褐色〜紅紫色で、葉は鱗片状で卵形、茎を囲む。
花は茎の先に総状花序となり、数個〜20個ほどの花を付ける。上部に雄花、下部に雌花がつく。雄花の花被は紫褐色で6裂し、裂片は細い線形で尖る。雌花の花被片は集合果を作る。花期は7〜9月。中部地方以南〜沖縄、小笠原に分布する。

〜徒然想〜

この植物もタヌキノショクダイと同様に超レア品で、なかなか見ることはできません。というよりも、こちらの方は暗い場所に生え、小さく、全草が紫褐色なので、不案内な場所ではなかなかみつけることができないと言った方がいいかもしれません。
現地の女性連に案内して頂き、“ここにありますよ!”、と教えられても、見えないほどです。
この場所で最初にみつけた方には、本当に敬意を払いたいです。

カメラのモニターを拡大して、やっと花の形が見えてきました。まだ咲き始めのようです。雄花が数花開いているのが見えます。下方の塊は雌花でしょう。
それにしても、今のカメラはすばらしい。肉眼ではほとんど確認できないほどの花が、明るく写っています。

−同じ科の植物−
2012年 観察地は公表しません

2020年、この地の本種は新種として学術誌に記載され、新たな名前が付けられたとの情報が入りました。
ウエマツソウより花が密に付くこと、その他の違いがあると報告されているようです。
いずれ、その学術誌を入手したり、詳細が分かった時点で新名を報告したいと思います。

2012年 2012年
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