アポイゼキショウ

ユリ科 チシマゼキショウ属

別名チャボゼキショウ。
石灰岩地や蛇紋岩地などに生える多年草で、花茎の長さ6〜21センチ。チシマゼキショウの変種で、チシマゼキショウに比べ花茎や花柄が長く、葯が紫色を帯びる。根出葉は線形鎌形。
花は花茎の先に総状花序となってまばらに付く。花被片は6個で、白色。花期は6〜7月。本州中部以北〜北海道の山地、亜高山帯に分布する。

〜徒然想〜

チシマゼキショウとの違いが分からなくて、アップに躊躇する日が続きました。八方尾根に何回か通いましたが、それでもよく分かりませんでした。
きっかけになったのは北海道で本種を見たときです。北海道アポイ岳の種は、確かに花柄が長く、チシマゼキショウ(北岳で撮影)とは雰囲気が違います。山地奥地渓谷のものは、花茎がずっと長く、ひろっとしています。
結果、八方尾根の種は北海道の種とチシマゼキショウとの中間のような気がします。

なお、八方尾根で本種を探した経験から、花の盛期は7月初旬が良さそうです。中旬になると実になりつつあるものが多くなります。

−同じ科の植物−
2012.7.10  長野県八方尾根
2008.8.11  長野県八方尾根 2012.7.22 北海道アポイ岳
 2011.7.17  長野県八方尾根    2012.7.28 北海道
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